冒頭の文章は、SNSの台頭などで情報があふれる現代を指していると言っても、何ら違和感がない。実はこれが書かれたのは、今から57年も前のことなのだ。
「大衆の力の方がともすると新聞関係者(メディア)を上回ろうとする時代になると…」「新くふう(新しい工夫)なくしては、読者はなかなかついてこない」。今月で創業150周年を迎えた山日YBSグループの野口二郎元会長(1900~76年)が、当時の山梨放送の社内報に記したコラムの一節だ。手前みそめいてしまうが、“大先輩”の先見性ある眼力に改めて恐れ入る...
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