今からちょうど50年前、沖縄の本土復帰の日。開催中の大相撲夏場所で、沖縄出身初の幕内力士が土俵に上っていた。その名も、琉球の王様に由来する「琉王」。幕内10場所目で、この日は館内から2度にわたって拍手を受けた。
最初は、蔵前国技館の場内アナウンスが、前日までの「沖縄出身」から「沖縄県出身」に変わった瞬間だ。2度目は、錦洋を押し出しに破って勝ち名乗りを受けた時である。拍手には、本土復帰の歓迎と、記念の白星という二重の祝福が...
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