山梨県詩人会運営委員の小沢啓子さん(中央市)が詩誌「泉」を創刊した。
山日文芸月間詩壇選者を務めたいいだかずひこさんが中心となって活動した詩誌「甲府盆地」が2020年に終刊。「甲府盆地」で活動していた同人たちが、いいださんの教えを引き継ぎ詩作に取り組む場になればと、後継誌として創刊を決めた。
創刊号には同人9人が参加。名取夏美さんの「記憶・日々」や小沢さんの「医療宣教師-見えないみわざ」などを掲載している。数野徳子さんはエッセー「ぼくのたましい」で、重度の障害がありながら多くの詩や絵を残し、23歳で亡くなった小林浩太朗さんについてつづっている。
小沢さんは「1人で続けていくことは難しい。合評するなど皆で励まし合って詩作を続けていきたい」と話している。詩誌は年1回発行していく。
問い合わせは小沢さん、電話090(2734)2920。