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女性の芯と業 書いて包んで
~私の「一語白書」

2021年12月26日 11時05分
文筆と法話の両方で命や愛、無常を表現した瀬戸内寂聴さん

文筆と法話の両方で命や愛、無常を表現した瀬戸内寂聴さん

 確かに、センセーショナルな小説ではある。戦後強くなったものとして女性と靴下が引き合いに出されたが、女性の性と業を女性自らが率直に書いたという意味で。先日99歳で亡くなった、作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん。今回取り上げた『花芯』は、瀬戸内さんが出家する前、本名の晴美を筆名にしていた時の、35歳の作品である。
 親の決めた許嫁(雨宮)と結婚した主人公(園子)が、夫の上司(越智)と知り合って恋心を抱き…。その後も男性遍歴を重ねるさまを描いた。娘と夫を捨てて別の男性のもとに走った、若き日の瀬戸内さんの体験が投影されている。とはいえ「子宮作家」とのレッテルを貼られ...