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<41>動画見続け夜更かし

2021年12月8日
重宝してしまう…

重宝してしまう…

例外認めずルール徹底

 Q 4歳と2歳の子どもがユーチューブばかり見ています。暇があれば見たがり、自分で操作することも。ある程度の時間でやめさせようとしても、泣いてかんしゃくを起こすので結局見せ続けてしまい、夜更かしにもなっています。どうしたらいいでしょうか。

 A 児童精神科の外来で最もよく相談される話題の一つです。
 好きな動画を見ている間、子どもたちは手がかかりません。だから、親は動画を重宝するものです。一方、大好きだからこそ、暇になるとすぐ見たがりますし、いったん見始めるとやめるのを嫌がります。寝る前に見せると寝付けなくなり、朝なかなか起きられなくなります。一定のルールを作っておくに越したことはありません。
 ルールを作る場合、子どもが理解できて納得しやすいもので、親子ともに比較的楽に守れそうなルールにしておきましょう。例えば、1日の日課を毎日同じにして、どの時間帯あるいはどの活動の後に動画を見るかを決めておくなどの工夫は有効なことが多いです。まだ時計が読めない子どもは、時間で切るよりもキリのよいところで終わりにするとよいでしょう。また、日中に動画を見せる場合、次に子どもが好きな活動を用意しておいて、「〇〇をやろう」と誘って子どもの気持ちを切り替えると、結果として動画をやめやすくなります。
 寝る前に動画を見せる場合だけは、次の活動(=寝ること)が子どもにとってそれほど魅力的ではないので、やめるのが難しくなります。あまり刺激の強い動画は見せないようにして、最後の動画を見せる前に「これでおしまいだよ」と伝え、その動画を見終わったら例外なく終わりにするようにしましょう。
 子どもが泣いてかんしゃくを起こすと、親も根負けしがちです。しかし、一度根負けすると、子どもは「かんしゃくを起こすと例外を認めてもらえる」と思って、すぐにかんしゃくを起こすようになります。できれば、子どもに初めて動画を見せる前からルールを作っておき、最初から例外なくそのルールを徹底する方が、子どもにはわかりやすいです。かんしゃくを起こしたら例外を認めてもらえるというパターンがすでにできてしまった場合、子どもが納得できるようなルールを新たに作り直してみてください。
 子どもに注意欠如・多動症(ADHD)などの発達障害の特性があると、ルール設定が難しいことがあります。どうしてもルール作りが難しくてうまくいかない場合は、発達の専門家に相談してみてください。(本田秀夫・信州大医学部子どものこころの発達医学教室教授)

 本田秀夫さんに聞きたい子育ての悩みや質問を受け付けます。住所、氏名、年齢、職業を明記し、郵便番号400-8515、甲府市北口2の6の10、山梨日日新聞社文化・くらし報道部「にじいろ子育て」係まで。ファクス055(231)3161、メールseikatu@sannichi.co.jp、「さんにち生活」のLINEアカウント(QRコードを読み込んで友だち登録する)でも受け付けます。紙上匿名。採用されない場合もあります。

「実践! ドクター本田のにじいろ子育て」は第2、4水曜日に掲載します。