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ロックダウンにやきもき

2021年5月15日 6時32分

南パスコベール(オーストラリア) 雨宮貴美子

 ヴィクトリア州は去年の厳しいロックダウン(夜間外出禁止令を含む)の末、感染者数を少なく抑え、市中感染者は5月11日まで73日間ゼロだった。海外からの入国も厳しく制限している。
 しかし、他州でホテル隔離の陽性者数が46%も増え、オーストラリア政府は、インドからの直行便を5月3日から15日まで禁止した。他国を経由して入国した場合や不正入国をした人には最大で禁錮5年または6万6600豪ドル(約560万円)の罰金を科したが、各州知事と検討し、近く打ち切ることになった。
 今回の入国禁止令の後、インドに留められた73歳の豪州人男性が「豪州人が自国に戻れないのは人権侵害だ」と裁判所に訴えたが、連邦裁判所は、この異議申し立てを却下した。ホテル隔離はシステムも施設もいろいろ問題視され、たびたび地域感染者を出してしまっている。水際政策としては正解だったと思うが、オーストラリア政府は今後インドにいる約9000人のオーストラリア国民と永住権を持つ人のうち、子供や脆弱な人たち約900人を優先して帰国させるようだ。
 インドからシンガポール経由でアデレードに入った30代男性が、2週間のホテル隔離を終了した4日にメルボルンの自宅に戻り、8日に容体が急変、11日に陽性と検査結果が出て、ちょっとしたパニックになっている。ホテル隔離中に別の陽性者からうつされたらしいと南オーストラリアの知事が記者会見で言っていた。彼の感染はヴィクトリア州の数には入らないようだ。
 彼の容体が悪くなるまでに立ち寄った場所は全て特定し公表。各店のQRコードで、来客は登録することになっているが、全員が対応しているわけではない。ヴィクトリア政府は、彼が立ち寄った11カ所(電車を含む)に当日居合わせた人々に、早急に検査をするよう呼びかけ、ニュースが流れた11日には数千人が検査に訪れたそうだ。
 彼は電車を利用したので、心配されている。公共の乗り物内では今もマスクを着用することになっているが、半分以上の人はしていない。「またロックダウンになるね」というのが市民の反応である。
 もしそうなると、2月の全豪オープン時のロックダウン以来となるが、さて、どうなるか。(主婦、52歳、笛吹市出身)