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質の高い教育普及めざす

2021年3月3日 8時54分
玉入れ競技を楽しむ子どもたち

玉入れ競技を楽しむ子どもたち

ジェラシュ(ヨルダン)

ジェラシュ(ヨルダン)

ジェラシュ(ヨルダン)清水貴央

 私は2年間ヨルダンの難民キャンプで子どもたちに体育授業の実施と改革をするべく熱い野望を持ち、2019年12月にヨルダンに渡航した。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、世界各国にいる約2000名の同志とともに志半ばでの強制帰国を余儀なくされた。活動できたのは4カ月と非常に短い期間となり、やり場のない怒りを胸に現地を後にした。
 日本への帰国3日前には、現地の児童らとともに運動会を開催することができた。障害物競走や玉入れの道具は、一から子どもたちと一緒に作り上げたことで、より一層運動会への思い入れが増したように思える。開催後、「おもしろかった。またみんなでやりたい」と多くの声が子どもたちから聞こえてきた。
 4カ月と短い期間ではあったが、日本独自の文化である運動会の楽しさを伝えることができたと振り返る。そして、日本のように何でも手に入る環境ではないため、創意工夫から得る喜びの大きさを体感してもらえたと思う。
 本邦へ帰国後、ヨルダンに戻りたい気持ちとは裏腹に厳しい現実に葛藤をした。しかし、この帰国期間をただ待つだけではなく「今」できることを考え、身をもって体験してきたことを還元するべく日本の教育に携わっている。昨年12月15日には、在日ヨルダン大使のリーナ・アンナーブ氏が山梨県を訪問された。その際には、アラビア語で意思の疎通を図り、全世界の公正な質の高い教育を目指す足がかりにするため、たくさんの情報を交換することができた。
 世界が抱える社会問題を教育の面から、全人類の教育の向上のために尽力をしていきたい。(青年海外協力隊、24歳、北杜市出身)