ホーム
最新
山梨
全国・海外
スポーツ
Eye
安心・安全情報
おくやみ・催し・人事
写真・動画
分かる・知る
山梨日日新聞社インフォメーションサイト

“国際協力”改めて考える

2021年1月8日 6時57分
スリランカの子どもたち

スリランカの子どもたち

モナラーガラ(スリランカ)

モナラーガラ(スリランカ)

モナラーガラ(スリランカ)穂坂ちひろ

 早いもので、青年海外協力隊として派遣されていたスリランカから帰国して2年がたった。スリランカでは一時期落ち着きを見せていたコロナウイルスの感染だが、10月に入り感染者の数が増加し始め、12月は連日500人近い新規感染者が確認されていた。学校も休校、街では外出制限が出され、不便な生活を余儀なくされているようだ。
 2020年7月、北杜市立長坂小学校とスリランカをオンラインでつないだ授業を行った。子どもたちから出た質問に、現地NGOスランガニ基金のスタッフが回答してくれた。スランガニは1992年から活動しているNGOで、現地の子どもたちのために学びの環境を整えるお手伝いをしている。
 長坂小学校の子どもたちからは、内戦・教育・水事情・食糧問題などさまざまな分野の質問があったが、「何かもらって嬉しいものはあるか」という質問の回答が印象的だった。海外の人々のためにできることは何かと考える際、物を送ることを思いつく人も多いだろう。しかしスランガニスタッフの回答は、「日本の物をもらっても、文化の違いもありそれを現地の人が使うとは限らない。物を送るときは現地の人や生活のことをよく考えてほしい」というものだった。この回答を聞いて子どもたちからは、「今まで相手が何をもらって嬉しいかと考えたことはなかった。もっともっと世界について知りたいと思った」という声があがった。
 今回のオンラインでの授業を通して、子どもたちは何か大切なことを感じ取ってくれたように思う。“国際協力とは何か”改めて考え直すことが必要かもしれない。(JICA山梨デスク、30歳、南アルプス市)