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更新された日本の常識

2020年11月11日 7時57分
帰国数時間前、現地の人たちと

帰国数時間前、現地の人たちと

ラオス(ビエンチャン)上田和昌

 「今日の夜の便で出国してください」。3月20日の夕方、JICAからの電話で、協力隊としてラオスで活動する最後の日が訪れました。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2年間の活動の集大成となる最後の3カ月をラオスで過ごせなかったことは、複雑な気持ちもありました。ただこうして何が起こるか分からない環境下で、健康面など大きな問題もなく任期を終えることができたことには大変感謝しています。

 ラオスに赴任した当初は、配属先に日本人ひとりという孤独感や、言語もままならない私には何ができるのか不安を感じることが多くありました。その中でも、地道な努力を重ね信頼関係を築き、帰国直前には現地の同僚と共にエコヘルス教育(環境・健康教育)の教科書を完成させ、全国の教員養成校への導入を果たしました。
 日々の生活は言語や文化の違いにより大変なことも多くありましたが、振り返ってみるとラオスで過ごした日々は、私にとって宝物と言えるほどかけがえのないものとなりました。
 また、2年弱の活動を通して「正しさ」とは何かについて考える機会が多くありました。日本の「常識・当たり前」が通用しない場面に多く出くわし、今までの価値観が覆され、更新されていく。こうしたことを数多く経験することにより、これまで私が持っていた「正しさ」は、立場や状況が変われば必ずしも通用しないことを、身を持って学びました。コロナ禍の状況においても同じことが言えるのかもしれません。
 先行きが不透明な状況ではありますが、ラオスでの多くの学びを社会に還元し、明るい未来を切り開いていけるように日々精進していきたいと思います。(青年海外協力隊、25歳、山梨市出身)