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懐かしのグアテマラ飯

2020年9月19日 6時54分
現地の人にトルティーヤを教わる

現地の人にトルティーヤを教わる

ソロラ県ソロラ市(グアテマラ)

ソロラ県ソロラ市(グアテマラ)

ソロラ県ソロラ市(グアテマラ) 根岸晃芸

 私がグアテマラに住んでいる間、常に思っていた事は「帰国しておいしい料理と酒が飲みたい」だった。しかし帰国して半年経過した今、グアテマラで食べた料理が少し恋しい。
 グアテマラでは主食としてトウモロコシを食べる。基本的にはトウモロコシ粉を練って丸く伸ばしたトルティーヤにあらゆるものを巻いて食べる。肉も野菜も米も巻く。私はアボカドを巻いて食べるのが好きだった。アボカドはとても身近な存在で、私の家にも大きなアボカドの木が生えていて、季節になると熟れたアボカドが夜風に吹かれトタン屋根にゴンゴンと降り注ぎ眠りを邪魔した。
 グアテマラでは三食のうち昼食が最も豪華だ。そのため昼に肉や魚料理が出されるが、朝と夜は質素なことが多くフリホーレスという豆を煮たものをよく食べる。グアテマラに住み始めて暫くはこの質素な晩御飯に苦労させられた。毎日出されるトルティーヤとフリホーレスに飽き飽きしていたころ、晩御飯にプラタノという大きなバナナを茹でたもののみだった時は流石にうんざりしてしまった。プラタノも嫌いではないのだが、晩御飯に茹でバナナのみという事実が当時まだ日本文化が染みついていた私にはショックだった。
 もちろん苦い記憶だけではない。あの店のタコスをまた食べたいし、湖を見ながら豚の皮を揚げたチチャロンにレモンを絞りさっぱりとトルティーヤで食べたあの午後を忘れないだろう。日本では食べられないものばかりなので、ぜひ現地に行って味わってみてほしい。(青年海外協力隊、28歳、甲府市出身)