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無念の帰国活動再開願う

2020年9月3日 10時37分
ヴェロペーゾの野菜と果物売り場

ヴェロペーゾの野菜と果物売り場

パラー州ベレン市 (ブラジル)

パラー州ベレン市 (ブラジル)

パラー州ベレン市 (ブラジル) 小笠原純子

 2020年1月24日、2度目の日系社会シニア海外協力隊として、地球上、日本の反対側に位置するブラジル北部パラー州の州都ベレンに着任しました。空港に降り立ち、33年前に旅行で訪れた時以来、いつかアマゾン川の魚を料理してみたいという思いが大きく膨らんでいきました。
 まさか2カ月後、「コロナ禍」を避けて全世界のJICA海外協力隊員全員が「なぜ、今」という「残念無念」の思いでの帰国となろうとは。しかし、今となってはJICAの素早い対応に感謝しています。
 アマゾン川の河口南岸に位置するベレンの人口は約150万人、市内の日系社会は約3000人、日本食材店の和食に関する品ぞろえは情報以上に整っていて、思い切った活動計画が立てられそうでした。
 2カ月の滞在で、今まで知っていたブラジルとは特に食べ物に関して別世界を感じ、ユネスコの食文化創造都市にブラジルから選出された3都市の一つであることを肌で感じました。アマゾン流域の食と文化が詰まった、南米有数の大きさを誇る市場「ヴェロペーゾ」で目にした肉、魚、野菜、フルーツなどはどれもみな魅力的な料理の食材であり、さらに活動への意欲をかき立てられました。特に、種類豊富な魚やフルーツのほとんどは初めて名前を知ったもので、味わったものはその魅力に取りつかれていきました。
 アマゾンの魚を和食の味わいで料理し、新感覚の「食文化」を作り出したいという夢を持ち続け、一日も早く「コロナ禍」が終息し、ベレンで活動を再開できることを願っています。
 (日系社会シニア海外協力隊、71歳、甲府市出身)