ホーム
最新
山梨
全国・海外
スポーツ
Eye
安心・安全情報
おくやみ・催し・人事
写真・動画
分かる・知る
山梨日日新聞社インフォメーションサイト

ネオワイズ彗星に思う

2020年8月12日 6時43分
バンカーヒル(米国)

バンカーヒル(米国)

バンカーヒル(米国) 前嶋明美

 世界中が新型コロナウイルスに翻弄されている昨今、天体好きの人々に嬉しい話題が持ち上がった。それは「ネオワイズ彗星」の出現。ここ北アメリカでも早朝の一定時間、北東の地上に近い位置に肉眼でも見えるとのこと。わが家は田舎なので星空観測は最適。先月に早朝東の空を眺めてみた。天候の悪い(雨や雲)日が続きなかなか見えない。やっと5日目にその姿を見ることができた。
 何とも言えない感動。さらに1週間後、今度は日没後に北西の空、北斗七星の真下に現れたネオワイズ彗星を確認。それは肉眼でもあの長いしっぽが見えた。双眼鏡で見ると、彗星独特の美しい姿がはっきりと映し出され、興奮で胸が高鳴ったほどだ。それは何万何億年という年月をかけて宇宙を漂い、崩壊の危機を逃れ、地球に接近した奇跡の彗星だ。そんな姿が大きな感動と夢を与えてくれるのだと思う。
 思えば34年前(1986年2月に日本で)、ハレー彗星が地球に最接近した時、子供2人と2階のベランダに出て南東の空を見たことがあった。肉眼では無理だったので双眼鏡で確認、みんなで歓喜したのを思い出す。ちょうど中学生だった息子の担任が理科の先生で「ハレーすい星を見た者いるか」と聞いたそうだ。その時息子だけが手をあげた。「そうか、お前の親はえらい!」と言われたとのこと。ちょっと嬉しい思い出だ。
 古くから人類は「わたしたちとは何か」といった根源的な問いを、星々を見上げながら考えてきた。このコロナ騒動、星を見上げて乗り切っていきたいものだ。(主婦、71歳、南アルプス市出身)