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つなぐ戦争体験〈下〉指切り取り遺族へ

2020年1月23日 11時05分
戦争と地域について学ぶ6年生。詳細については市教委文化財課の斎藤秀樹さん(右)が解説した=南アルプス・白根飯野小

戦争と地域について学ぶ6年生。詳細については市教委文化財課の斎藤秀樹さん(右)が解説した=南アルプス・白根飯野小

 満州では中隊長と一緒に兵隊に命令を出す「指揮班」に所属した。本当は、最前線で戦う「機関銃隊」などに行きたかったが、今考えれば安全な部署にいたことになる。その後、中国南部の長沙を攻める「河南作戦」を開始。北海道から九州までの距離より遠かったが、徒歩で行軍した。1時間に4キロ歩き、10分休んで、また4キロ歩く。夜も歩いた。集落にたどり着くと、住民が逃げて誰もいなくなった民家に勝手に入って休んだ。「食料があれば盗んで食べた。とても助かった」

 行軍中、あちこちに片付けられていない死体が転がったままになっていた。7月だったので、腐って真っ黒になっていたが、中国兵の死体はそのまま放っておいた。「行軍を急ぐことで精いっぱいだった」。ただ、日本の兵隊の遺体を見つけると、安置所に収め、遺族に届けるため指を1本切り取って...