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連載「学び新時代山梨」プロローグ 40代教諭「終業」は午後10時

2019年12月03日 05時00分
午後10時近くまで自宅で仕事する男性教諭。来年度から小学校で新学習指導要領が完全実施されることに伴う負担増に不安を募らせる=国中地域

午後10時近くまで自宅で仕事する男性教諭。来年度から小学校で新学習指導要領が完全実施されることに伴う負担増に不安を募らせる=国中地域

小学校教諭になって20年余り。定時に帰ったことは、一度もない。
 国中地域の小学校に勤務する40代の男性教諭は11月末の夜、自宅の一室で児童が提出した自主学習ノートに目を通していた。「習ったことを早速、試していますね」。ノートの隅に赤ペンでコメントを書き込む。「よくできました」のはんこを押せば済むかもしれないが、児童の成長を実感できるこの時間をおろそかにしたくない。ノートを見終えると、午後10時を回っていた。
 この日、学校を出たのは午後7時半。毎朝午前8時半前に学校で児童を迎え、授業をして、午後4時半までに下校させる。それだけで規則上の終業時刻まで残り20分。テストの採点、職員会議、翌日の授業の準備-。やるべき仕事は山ほどある。ここ数年、児童会や体育などの主任を務め、責任も増した。11月の超過勤務は55時間。運動会があった9月は、70時間を超えた。残業でもこなせない仕事は、かばんに詰め込んで自宅に持ち帰る日々を送る。...