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硬と軟を往来、コミさんの魅力
~私の「一語白書」

2019年11月17日 11時05分

 手紙やはがきの土曜配達を取りやめるとの報道を聞いて、浮かんだ小説がある。『郵便配達はいつも二度ベルを鳴らす』である。今後は、日曜に加えて週に2度ベルを鳴らさなくなる―。人手不足が主な理由という。だが日本郵政グループのかんぽ生命保険の不正販売問題で、土曜配達廃止は先送りとなった。
 この小説を翻訳した田中小実昌(1925~2000年)。直木賞作家だが、彼のことを知る人は、今やそんなにいないかもしれない。
 コメディアンやバーテンダー、易者などの職を渡り歩いた後、作家に。多様な経験が人柄や作風に反映され、飄々として、とぼけたような語り口(文体)に味わいがあった。毛糸の帽子がトレードマークで、『11PM』などテレビに...