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安楽死解禁「穏やかな旅立ち」

2019年08月28日 09時31分

南パスコベール(オーストラリア)雨宮貴美子

 ヴィクトリア州は豪州で唯一、末期患者が合法的に自分たちの生活を終わらせる権利を認めた。2017年11月に州議会で可決された「自主的死ぬ権利」の法律が、6月16日水曜日に解禁になった。
 安楽死が認められるのは、ヴィクトリア州に1年以上住む18歳以上の末期患者。原則として余命半年以内と宣告され、68項目に及ぶ基準を満たした患者が、投薬による死を自発的に選ぶことができる。
 安楽死希望患者が、耐え難い痛みを抱えながらも健全な精神状態かどうかを、2名の医師によって診察する必要がある。認められた患者は、可能な場合は自身で薬物を投与するが、投与が難しい場は医師が手伝う。
 ベンディゴに住む61歳の女性が、7月15日に制度を最初に適用した。デビッド・ボウイの「愛の悲しみ」が流れる部屋で、娘たちに見守られながら静かに息を引き取った。娘さんいわく「穏やかで愛に満ちた環境が彼女の望んでいた旅立ち」だそうだ。
 介護職に携わるものとして、いろいろなケースの死を見てきた。今も耐え難い苦痛にさいなまれている人もいる。職場でも、緩和ケアやターミナルケアしかなかったが、これからは、意思決定のできる入居者からいずれ希望者が出てくるだろう。
 私自身はこの法律を歓迎している。もし私が余命宣告をされたら、スイスに行こうと思っていたので、わざわざ行かなくて済むだけでもありがたい。
 内容が知りたい方は、ヴィクトリア州ウェブサイト Health.vicのVOLUNTARY ASSISTED DYINGをご参照ください。
(主婦、50歳、笛吹市出身)