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大学進学情報細かく公開

2019年07月16日 09時36分

オースティン(米国)橘田かおり

 日本で大学の合格者名が新聞に載らなくなって久しい。個人情報の保護や不合格者への配慮だとか言われていたような気がする。私はこのようなプライバシーに関することは全てアメリカの影響だと思っていた。
 子どもの通っている公立高校では5月に、大きな旗に、進学する大学と名前をサインする行事がある。また毎週のお便りでもスポーツで優秀な生徒がどの大学に進学するかを写真付きで載せたりする。卒業式の冊子には、卒業候補者全員の名前が掲載され、名前の横に、上位10%の成績で卒業とか平均点以上で卒業などの印が付けられている。冊子の最後には、誰がどの大学に合格しどんな奨学金をもらったかも掲載される。
 ある私立の高校では、シニア(高校3年に相当)が進学する大学のTシャツを着てくる日があり、集合写真を撮っていた。アメリカの大学選抜は半年以上かかることもあるため、喜びもひとしおなのだろう。
 シニアの成績は大学選抜にほとんど関係がないので、大学への出願を終えた生徒は、途端にやる気をなくすことがある。これを「シニアライダス」という。それまでとても勤勉であった生徒が、とつぜん宿題をしなくなって驚いたことがある。でも本人にもどうしようもないらしい。彼はとても有名な大学に進学を決めていた。
 学校もシニアには甘い。別の私立校ではシニアの登校最終日に「シニアいたずらデー」があった。シニアは先生の車をサランラップでぐるぐる巻きにしたり、階段に水の入ったプラスチックコップを敷き詰めて使えなくしたり、友達と協力し合って励んでいた。
 下級生の授業は行われている。ある生徒はラップでぐるぐる巻きにされているロッカーから、ラップを引きちぎってバインダーを取り出し、教室に駆けて行った。(日本語講師、51歳、韮崎市出身)