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スポーツを始める契機は

2019年06月18日 09時17分

アディスアベバ(エチオピア)佐野太一

 私はエチオピアの首都アディスアベバにある国立のスポーツ学校にて、15~17歳の選手に卓球を指導している。この学校はエチオピア全土から各競技の選手を集め、トップレベルの選手を育成している。
 選手の出身地はさまざまだ。卓球の選手も、首都のみならず東西南北から精鋭が集められている。では、彼、彼女らはいつ、どこで、スポーツを始め、この学校にたどり着いたのだろうか。この問いに答えるのは、プロジェクトと呼ばれるエチオピアのスポーツ組織である。卓球の選手はみな、各地のプロジェクトへの参加をきっかけに卓球を始めている。言わばエチオピアのスポーツ少年団だ。
 プロジェクトは各地方自治体に属するスポーツ事務所が管轄している。その事務所が各競技の元選手などから指導者を選ぶ。指導者に対する報酬は存在するが、本業になるという額ではない。選手は管轄地域の子どもの中から募集される。年齢は小学生から高校生まで。各プロジェクトの中で年齢別のチームが編成されることが多い。用具はスポーツ事務所が購入する。練習場所は公共のスポーツ施設や学校である。選手たちはスポーツ事務所や各競技の連盟が主催する大会を目指し、練習に励むのだ。
 昨夏、帰省した卓球の選手に会いに、北部エチオピアへ向かった。彼は帰省中も出身のプロジェクトを訪れ、練習を続けていた。エチオピアジュニア選手の中でトップクラスの彼の背中は、他の選手の目にどう映っただろうか。(青年海外協力隊、24歳、北杜市出身)