ホーム
最新
山梨
全国・海外
スポーツ
Eye
安心・安全情報
おくやみ・催し・人事
写真・動画
分かる・知る
ビジネス

生活支える身近なバナナ

2019年04月10日 09時23分

サンレミギオ(フィリピン)生駒忠大

 私はフィリピンで有機野菜の栽培に携わっている。「フィリピン」という言葉から、バナナやマンゴー、パイナップルといった色とりどりな南国果物を連想する方も多いだろう。その中でも、昔は高級食材だったが、今ではコンビニで買えるほど身近な存在になったバナナは、その8割以上がフィリピンから輸入されているようだ。
 実はフィリピンでのバナナの認識・食べ方・使い方は、日本と全く異なる。フィリピンの田舎では、バナナは道端で生育し景色に溶け込んでいる。バナナの実の色は緑・黄・黒などあり、形も長いものや丸いものと多様だ。外見から4、5種類は区別できる。生食以外にも、揚げたりゆでたりと品種に適した加工をして食される。バナナと豚肉の入ったスープは絶品だ。
 バナナは腹を満たしてくれるだけではない。バナナの葉は大きく、殺菌作用があると言われている。日本の風呂敷のような使い方もできるし、料理をのせる皿代わりとしても使われる。
 茎は含水率が高いので、病人の額や首に当てて氷枕や湿布のように使用されることもある。畑では野菜を播種した直後に強烈な日差しを遮るためにバナナの茎を使う。
 バナナの花はプソと呼ばれ、一つの野菜と同様に露店に並び売買される。バナナを食べた後残る皮は家畜の飼料に使われるし、貴重な畑のカリウム源になる。
 バナナはフィリピン人の生活を支えているのである。
 (青年海外協力隊員、24歳、北杜市出身)