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記憶に残る山梨の球児<6>
“ドクターK”光と影

2018年03月09日 05時00分
全国高校野球選手権県大会準々決勝の峡南戦で12三振を奪い、無安打に抑えた山梨学院の伊藤彰。この大会でマークした61奪三振は今も破られていない=小瀬球場(1996年)

全国高校野球選手権県大会準々決勝の峡南戦で12三振を奪い、無安打に抑えた山梨学院の伊藤彰。この大会でマークした61奪三振は今も破られていない=小瀬球場(1996年)

「かけがえのない時間を思い切り楽しんで、失敗も経験して、とびきりの笑顔でプレーしてほしい」と話す伊藤=甲府市内

「かけがえのない時間を思い切り楽しんで、失敗も経験して、とびきりの笑顔でプレーしてほしい」と話す伊藤=甲府市内

 「ふわり」と体が浮く感覚。そして「どんっ」という音。光と影に彩られた高校時代を振り返る時、伊藤彰の脳裏にはその二つがよみがえる。
 「ふわり、は投手としての感覚で、うれしさとは別のもの。どんっという音は、あれはうれしさ、喜びですね。こうやって(インタビューで)高校時代のことを話していて、整理がつきました」
 1995年8月8日、山梨学院が初めて臨んだ夏の甲子園。1回戦・鳴門戦のマウンドで、2年生の伊藤は不思議な感覚を味わっていた。先発・大竹一彰の後を受けて四回2死一、二塁の場面からリリーフで登板する。投球練習を終え、1球目のサインを確認し、投球モーションに入る。指先にかかったボールが、糸を引くように捕手のミットに伸びていった。...