前回までのあらすじ 68歳の夫・茂光と66歳の妻・裕美は、脳梗塞で倒れた認知症の母親・鈴(91)を身延町で「老老介護」している。バンクーバーから帰省していた息子の亮太一家を見送った茂光。鈴の病室へ戻ると、4人部屋の1人は病室が変わり、別の1人が入室してきた。戻ってきた、それなりの日常。鈴はというと…歩けると錯覚し、ベッドの柵を乗り越えようとしてしまう。興奮が続いて目が離せないと病院から連絡が入り、茂光たちは駆けつける。...
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