「夏休みって給食がないでしょう? ごはんを食べられずにやせちゃう子がいるんです」。甲府東小でPTA役員をしていた内藤陽一さん(46)は、教員の言葉に耳を疑った。誰にも見守られず、おなかがすいたのを我慢し続けている。その様子を想像するだけで胸が締め付けられた。
貧困状態にある親子のためにと、以前同僚だった山川真朱美さん(38)と3月に「ひがしっこ子ども食堂」を開設した。地元の小学校で告知のリーフレットを500枚配った。「皆さんと楽しい時間を過ごしたい」。そう書いて待った。...
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