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<7>頼みの包括支援 職員連携 糸口つかむ

2015年3月15日
富士川町の地域包括支援センターでは、多分野の職員がひきこもりに関する情報を共有し、支援に生かそうとしている=同町

富士川町の地域包括支援センターでは、多分野の職員がひきこもりに関する情報を共有し、支援に生かそうとしている=同町

 曲がりくねった山道を、軽乗用車で上っていく。国中地域の保健師の女性が向かう先は、ひきこもりの男性の自宅。面会の約束はない。これまで何度足を運んでも、男性の顔を見ることもできなかった。それでも切り離すわけにはいかない。男性が60歳を超えた高齢者だからだ。
 男性のもとを訪問するようになったきっかけは、男性の父親からの電話だった。「介護用のベッドを使いたい」。ともに80歳を過ぎた老夫婦の自宅を訪れると、夫が切り出した。「自分たちのことより、息子の方が心配でね」。子どもが家にこもるようになって10年以上たつという。
 食事のとき以外、部屋から出てくることがないという男性の生活感は、ほとんど感じられなかった。でも、言われてみれば台所の食事の跡などに気配を感じた。実家を離れて働いていた男性が、突然ひきこもった理由は両親にも分からない。二人はただ「困った」と繰り返すだけだった。...