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喉に違和感 何か病気ですか?

2013年02月07日
はつしか・きょうすけさん 2002年札幌医科大卒。山梨大頭頸部・耳鼻咽喉科に入局。富士吉田市立病院耳鼻科医長などを経て、10年から山梨大助教。日本耳鼻咽喉科学会専門医。甲府市出身。

はつしか・きょうすけさん 2002年札幌医科大卒。山梨大頭頸部・耳鼻咽喉科に入局。富士吉田市立病院耳鼻科医長などを経て、10年から山梨大助教。日本耳鼻咽喉科学会専門医。甲府市出身。

 50代女性。喉に何かが詰まっているような違和感があり、耳鼻咽喉科を受診しましたが異常ありませんでした。今後どのようにしたらいいでしょうか。

回答者 山梨大付属病院頭頸部・耳鼻咽喉科 初鹿 恭介医師

鼻、食道疾患の可能性 精神面が原因のことも

 -喉の違和感を訴えていますが。
 冬は喉につかえる感じや飲み込みにくさなど喉の違和感を訴える人が多くみられ、咽喉頭異常感症と呼ばれます。原因は喉や鼻、食道、甲状腺などの疾患のほか、うつ病や神経症など精神的なものから引き起こされる場合もあります。また鉄欠乏性貧血、自律神経失調症、更年期障害などが原因となっていることもあり、患者層は中高年の女性に多い傾向があります。

 -咽喉頭異常感症の場合、一般的にはどのような病気が考えられますか。
 まず疑われるのは慢性的な咽頭炎やへんとう炎です。風邪をひいて喉に炎症を起こしたり、副鼻腔炎によって鼻水が喉に回る後鼻漏でも、喉の違和感のきっかけになります。また花粉症などのアレルギー、逆流性食道炎、甲状腺疾患が原因になっている場合もあります。背骨が前に張り出して食道を圧迫し、飲み込みにくくなることもあります。頻度は少ないのですが、下咽頭がんや食道がんの疑いもあります。

 -検査、診断はどのようにするのですか。
 耳鼻咽喉科での一般的な検査は、鼻からファイバースコープを入れて喉を診る内視鏡検査です。炎症のほか、喉頭がんや咽頭がんなどの腫瘍を見つけることができます。甲状腺疾患や骨の異常を調べるには頸部の超音波検査やエックス線検査を行います。逆流性食道炎やアレルギーに使用する薬を服用して効果をみる診断的治療を行うこともあります。食道の病変の有無を確認するには、内科で胃カメラを行う必要があります。

 -相談者は異常がなかったようですが。
 さまざまな検査をしても異常が見つからない場合、精神的なものが原因となっている可能性があります。検査の前の問診で、発症時期やきっかけ、病状の変化のほか、がんに対する不安、ストレスについて聞くことがあるのはそのためです。咽喉頭異常感症の多くの人が、身内に咽頭がんや食道がん患者がいて、がんに対する強い不安を抱えています。検査をして異常がないと分かると、症状が改善される人もいます。

 -異常はないが、症状が改善されない場合はどうしたらいいでしょうか。
 がんに対する不安が強い場合、抗不安薬や柴朴湯などの漢方薬を処方することがあります。薬の効果をみながら診断することもありますので、すぐに原因が分からなくても次々と別の医療機関を受診するドクターショッピングは避けましょう。何度か通院し、医師と話をしたり、検査を重ねたりするうちに原因が判明することもあります。様子をみながら定期的に受診するのがよいでしょう。

 -日常生活で気を付けることはありますか。
 空気が乾燥する冬は特に鼻が詰まり、口で息をすると喉がカラカラして違和感が強くなります。しっかり加湿し、マスクを着用しましょう。