おざわ・としふささん 1975年昭和大医学部卒。東京女子医大消化器病センター入局。81年から山梨病院に赴任し、2001年から現職。日本消化器外科学会指導医、日本外科学会指導医・専門医、日本消化器内視鏡学会専門医。甲府市出身。
50代男性。健診で2センチの胃粘膜下腫瘍が見つかりました。精密検査が必要と言われましたが、どのような病気でしょうか。
回答者
社会保険山梨病院 小沢俊総副院長
胃壁に隆起や潰瘍形成 2センチ以上は手術を検討
-胃粘膜下腫瘍とは。がんとはどう違うのですか。
粘膜よりも深いところにある粘膜下層や筋肉層、漿膜などにできる腫瘍を粘膜下腫瘍といいます。食道や小腸、大腸など消化管の壁のどこでもできますが、最も多いのが胃壁で60~70%を占めます。腫瘍が大きくなると、胃の内側に突出した隆起をつくったり、表面にくぼみや潰瘍を形成したりします。一方、がんは粘膜にできる点が大きく違います。再発や転移の方法も異なります。
-腫瘍の種類を教えてください。...
このページは有料会員限定です。紙面併読コースまたは電子版単独コースに登録することで続きをご覧いただけます。