2009年8月31日(月)
最新記事 坂口さん雪辱 国政へ 苦節4年、地道な活動結実
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当選を決め支持者に手を振り喜ぶ坂口岳洋氏=富士吉田市上吉田5丁目 |
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日本のかじ取りについて、有権者が民主党中心の新政権を選択した30日投開票の衆院選。山梨県内3選挙区は、1区は小沢鋭仁氏(55)、2区は坂口岳洋氏(38)、3区は後藤斎氏(52)がそれぞれ当選し、全国的な旋風を生かした民主党が3議席を独占、新時代の幕開けを印象付けた。一方、政権与党の自民党は、当選10回を数えた2区堀内光雄氏(79)、郵政選挙で初当選した「小泉チルドレン」の1区赤池誠章氏(48)、3区小野次郎氏(56)が相次ぎ落選。同党を離党して無所属で挑んだ2区長崎幸太郎氏(41)も涙をのみ、県政界に大きな影響力を保持してきた「自民王国」は崩壊した。郵政選挙から4年。風向きは大きく変わった。
「有権者の『(政治を)変えなければいけない』という思いが一つになった。民主党への風ではなく、地殻変動が起きた。皆さんと一緒に山梨2区を日本一の地域にしていく」
郵政民営化をめぐる自民党内の分裂選挙に埋没、堀内光雄氏に約3万票差の大敗を喫してから4年。2区全域で4000回以上のつじ立ちなど、地道な活動を続けた坂口岳洋氏が、今度は堀内氏に1万4095票差をつけて悲願の勝利を宣言した。
午後10時40分ごろ、支援者に肩車をされて富士吉田市上吉田5丁目の事務所に姿を見せた坂口氏は、握手を求める支持者一人一人に「皆さんの支えがあったからです」と感謝の言葉を掛けた。会場は万歳を繰り返し、喜びを分かち合った。
リベンジを決めてから、38歳は「民主党の坂口岳洋」を売り込むことに奔走した。朝夕、雨の日でも1人で続けた幹線道路沿いでのつじ立ち、3万軒は下らない支援者へのあいさつ回り…。履きつぶしたスニーカーは数え切れない。
「うまく伝わらない」。小さな会合から大きな集会まで、さまざまな場面で演説して、悩んだこともあった。周囲からは何度となく叱責しっせきされた。自らを奮い立たせたのは、政治家を志すきっかけをつくってくれた、師匠である小沢一郎氏の「国民の気持ちをつかむ努力をしろ」という教えだった。
郵政選挙以降、小泉−安倍−福田−麻生と続いた自公連立政権。相次ぐ首相の交代劇に国民の不信感が強まり、4年前、自分に吹いた逆風が追い風になったことを感じた。同じころ、ポスター掲示の協力者が倍増した。自民党の支持基盤が厚く、民主党系の地方議員が少ない2区を「切り崩せる」と思った。
手応えは、4年前に移り住んだ地元でも感じ取ることができた。千恵美夫人と2人で手分けをしてあいさつ回りに出掛けることが多くなり、この間、2人の子どもは近所の住民が面倒を見てくれた。今回の選挙で初めて地元笛吹市石和町の今井区が推薦を決定。「地域の皆さんが支えてくれたことは生涯忘れない」
自らが当選したことの意義は大きい。県内3選挙区を民主党が制す結果に、「官僚主導の政治を国民主導の政治に変える政権交代が山梨から実現できた」と喜んだ。
いよいよ、夢に見た国会議員としての一歩を踏み出す。「政権交代はゴールではなく、スタート」を強調しながら「坂口を選んで良かったと思われる政治家になることが、支援者への恩返しになる」と抱負を語る坂口氏。厳しい選挙戦を共に戦い抜いた後援会長の堀内征次郎さんは言う。「まだ38歳と若く、至らぬ面があると思う。でも情熱と行動力は負けない。この4年で大きく成長した。期待してほしい」。
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