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2012年01月06日(金)
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新種「ニジノスケ」すくすく 県水産技術センターキングサーモンとニジマス交配 山梨ブランド魚めざす
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水槽で泳ぐ新しい養殖魚「ニジノスケ」=忍野村 |
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ニジノスケ(上)とニジマス(いずれも県水産技術センター提供) |
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山梨県水産技術センター(甲斐市、三井潔所長)がキングサーモン(和名マスノスケ)とニジマスを交配した新しい養殖魚「ニジノスケ」を開発した。サケ・マス類では抜群の美味とされる“サケの王様”の血を受け継ぐ。キングサーモンは飼育が難しく国内での養殖例は、同センター以外にほとんどないとされ、関係者は「山梨のオリジナルブランドに」と意気込んでいる。同センターによると、交配実験は2007年にスタートした。釣りブームが去り、全国3位を誇る山梨のニジマス生産量が低下していたことなどがきっかけ。サケ属の中でも抜群に美味とされる高級魚のキングサーモンと、比較的丈夫で飼いやすいニジマスを交配させることにした。
異なる魚種を交配すると多くは卵のまま死んでしまうため、種なしスイカなどに使われる「染色体操作」という技術を利用した。ニジノスケの受精卵をぬるま湯に一定時間浸して染色体の数を増やすことで、卵の発眼率を高めた。3年で体長約60センチ、2キロ程度に成長するようになった。
新しい魚種の養殖には水産庁の認可が必要。河川などに逃げ出した魚が繁殖して生態系を乱さないよう、生殖機能がないことが条件となる。
交配実験で11年10月にはニジノスケの雄は生殖機能を持つが、雌にはないと確認した。現在はキングサーモンの雌にホルモン剤を投与した「偽の雄」から雌の染色体を持った精子を採取。ニジマスの卵にかける手法で、すべての稚魚が雌となる卵の生産、育成方法の確立に取り組んでいる。
生殖機能を持たない魚は、卵巣に栄養を注ぐ必要がないため、身がよく育つメリットもあるという。
染色体操作による養殖魚は、ニジマスとブラウントラウトを交配した長野県の「信州サーモン」など高値で取引されている成功例もある。同センターは「ニジノスケの刺し身は滑らかな舌触りで美味。ニジノスケを県のブランド魚として確立することで、水産業だけでなく観光面でも好影響が期待できる」と話している。
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