2010年07月30日(金)
古い青果とすり替えか 甲府市卸売市場 競り参加業者 「間違えた」
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甲府市中央卸売市場青果部門で売買参加の資格を持つ業者が、売れ残り商品を出荷されたばかりの新しい商品とすり替えていたとの情報が甲府市に寄せられ、同市は29日、事実確認に乗り出した。この業者は山梨日日新聞の取材に対し「従業員が間違えて交換してしまった。恒常的ではない」と説明。同市場に始末書を提出した。一方、複数の関係者によると、同市場では少なくとも10年前から古い商品に入れ替えられることがあったといい、売買参加者の間では、すり替えられたことを指す「くまれた」という言葉がたびたび使われていたという。 複数の市場関係者によると、6月下旬、売買参加の業者が、卸売業者から購入して売れ残ったトマトを、翌日新たに出荷されてきたトマトと取り換えた。競りに掛けられていたトマトが冷蔵庫に保管されていたように冷えていたことから、防犯カメラを確認したところ、従業員がトマトを取り換えていたことが分かったという。 この業者は取材に対し「従業員がトマト2ケース44個を取り違えた」と説明。競りの前に商品を買い付ける「先取り」の手続きを済ませて新鮮なトマトを引き取った後、手続きを取り消して商品を返品しようとして、市場内の卸売業者の冷蔵庫に保管していた売れ残りのトマトを返してしまったという。 業者は「間違いは日常的にあること。今回もたまたま間違えただけだが、不正だったとの内容の始末書を書き、(業者でつくる)組合の役員も辞職した」と話している。 別の売買参加業者は「数年前にも競り落とした青果の中に冷えた箱が交ざっていた。ダイコンやネギ、キュウリなどの野菜でも複数の業者が被害に遭ったと聞いている」と話し、「一番の被害者は生産者。普通ならちゃんと売れる商品が古くなったことで安値で買いたたかれたり、質の悪い商品を出したと不当に評価を落とされる」と話す。業者は「商品がすり替えられているという情報は以前からあり、関係者の間では、『くまれた』という一言で、すり替えられたことが通じる」と指摘する。 市は「間違いであったとしても、市場の信頼にかかわる問題。事実関係を把握し、対応したい」としている。
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