
|
| 早朝、地域の駐在所に新聞を届ける芦安中の生徒(左)=南アルプス市芦安芦倉 |
しんちゃん
南アルプス市芦安地区で毎朝、芦安中の生徒が新聞を配達しているそうよ。
ニュータン
同地区の坂道を歩きながら、一軒一軒配る生徒の姿は半世紀続く光景なんだよ。生徒たちは、笑顔であいさつを交わし、毎日欠かさず新聞を届けているんだって
ぶんちゃん
ふーん。すごいや。先輩から後輩に受け継がれる学校の伝統になってるんだね。毎朝早いのかな?
しんちゃん
午前6時、生徒たちの仕事は始まるのよ。全校生徒は15人いて、同市在家塚の渡辺新聞店から配送された90世帯分の新聞を、5人で分担して配達するのよ。冬は、まだ暗いうちから配達を始めるんだって。
ぶんちゃん
やっぱり朝は早いんだね。僕はまだ眠っている時間だよ。1人でどれくらい配達するの?
ニュータン
1人が配達するのは約20世帯なんだ。ショルダーバッグに詰め込んだ新聞の重さは、新聞のページ数が多いときには10キロ近くになることもあるんだよ。
しんちゃん
過疎化や高齢化が進む同市芦安地区では、大人の配達人を確保するのが難しく、中学生は貴重な“戦力”になってきたのよ。親子2代で配達に携わった人もいるんだって。
ニュータン
少子化も進んでいるよ。配達が始まったという1955年ごろは約80人の生徒がいたけれど、今は5分の1以下になってしまったんだよ。配達のペースは3日おきから1日おきに増え、以前は高校受験を前に“卒業”した3年生も受験勉強の傍ら、配達を続けているんだって。3年の岡崎英一君は、「伝統を絶やすわけにはいかない」と話しているよ。
しんちゃん
そんな生徒たちを、「いつもありがとね」と玄関先で出迎える人も少なくないんだって。「子どもたちが笑顔で声をかけてくれるので、今日も頑張ろうという気持ちになる」というお年寄りも多いそうだよ。
ぶんちゃん
毎朝欠かさず配達する生徒たちは、地域の誇りになっているんだね。
|