2006年11月01日 第111号


入館1000万人を達成
県立美術館 開館から27年11カ月




 「ミレーの美術館」として知られる山梨県立美術館(白石和己館長)が十五日、入館者一千万人を達成した。一九七八年十一月三日の開館以来、二十七年十一カ月での記録。年間平均三十万人以上の入館者数は地方の公立美術館としてはトップレベルという。

 一千万人目となったのは静岡市の井上敞章さん(63)で、この日午前十一時五分ごろ、妻昭子さん、長女睦美さんと三人で来館。ロビーで職員らから拍手で迎えられ、白石館長から花束と記念品としてミレー「落ち穂拾い、夏」の複製品などが贈られた。井上さんは「二女の結婚式で昨日から甲府に来ていた。来館するのは初めて。突然の出来事で驚いたが、良い思い出になった」と喜んでいた。

 白石館長は一千万人達成に、「ミレーの美術館として内外に強くアピールできたことが大きい。ミレーの作品は県民の財産として定着している」と感慨深げに話した。

 同美術館はミレーの「種をまく人」「夕暮れに羊を連れ帰る羊飼い」を所蔵する県立施設として全国の注目を集め、地方美術館建設ブームの先駆けとなった。入館者は八一年に百万人、九○年に五百万人を達成した。

 同美術館によると、近県の県立美術館入館者数(今年三月末現在)は、静岡県立美術館が開館二十年で三百九十八万人、長野県信濃美術館が同四十年で六百十五万人。

(写真)
白石和己館長(右)の説明を受けながら、ミレーの「種をまく人」を鑑賞する入館1千万人目の井上敞章さんら=甲府・県立美術館

山梨日日新聞  2006年(平成18年)10月16日


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