白根三山・ライチョウの縄張り個所
20年で半数以下に減少
芦安で保護大会開幕

国の特別天然記念物で国、県が絶滅危惧(きぐ)種に指定しているライチョウの保護を考える第6回ライチョウ会議山梨大会(同会議、南アルプス市主催)が20日、同市の芦安小体育館で始まった。この中で、南アルプスの白根三山(北岳、間ノ岳、農鳥岳)での縄張り個所数が約20年で半数以下の41カ所に減少したことが報告された。最終日の21日はライチョウ保護のための取り組みを盛り込んだ大会宣言を採択する。
県内外の研究者や山小屋関係者ら約三百人が参加。ライチョウの縄張り個所の減少については、県が昨年、南アルプス北部地域で行った調査で判明し、日本野鳥の会甲府支部の依田正直さんらが報告した。
報告によると、白根三山では信州大のグループが一九八一年の調査で百カ所の縄張りを確認した。しかし、県の昨年の調査では四十一カ所しか確認できず、六割近く減った。
特に北岳周辺では三十三カ所から四カ所に激減。同会議によると、縄張り一カ所につき二・五羽が生息しているとされ、白根三山全体で二百五十羽から約百二羽に減った計算だ。
このほか、ライチョウのひなの死亡率がふ化の失敗率に比べ極端に高かったとする調査結果も報告。ふ化後にキツネなどの天敵に襲われている可能性が高いという。
研究者からは「ライチョウの餌となる高山植物をサルが食べるなど、ライチョウの減少要因を生む高山帯の生態系変化は地球温暖化と密接に関係している」として、温暖化防止の取り組み強化を呼び掛ける提言もあった。
大会は二十一日も開かれ、高円宮妃久子さまによる講演や研究者によるシンポジウムを開く。
(写真)
生息数が激減していることが報告された第6回ライチョウ会議山梨大会=南アルプス・芦安小体育館
山梨日日新聞 2005年(平成17年) 08月21日
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