北岳遭難女性7カ月ぶり遺体収容
「自分で見つけたい」 夫が独自捜索、発見
南アルプスの北岳で昨年末、男女三人が雪崩に巻き込まれた遭難事故で、南アルプス署は二十一日、行方不明となっていた東京都の女性会社員=当時(39)=の遺体を約七カ月ぶりに発見、収容した。
同署によると、夫が二十日午後、妻とみられる女性の遺体を発見。二十一日に署員や南アルプス市山岳救助協力隊員らが入山し、同日午前十一時半ごろ、大樺沢の深さ約四メートルの雪渓に埋まっていた遺体を引き上げ、夫が妻と確認した。死因は圧死だった。
女性は昨年十二月三十一日、夫ら二人と下山中に雪崩に巻き込まれた。三人が所属する山岳会は六月十一日から独自の捜索を週末に実施。夫は会社を退職し、六月下旬からテントで寝泊まりしながらほぼ毎日捜していたという。
夫によると、付近の沢から引いた水で雪渓に開けた穴をのぞくなどして捜索。二十日午後三時ごろ、身につけていたワインレッドのリュックサックと雪上歩行用のかんじきを見つけた。
夫は「せめて自分の手で見つけたかった。妻には申し訳ない気持ちでいっぱいで、関係者にも迷惑を掛けた。二度とこうした事故が起きないよう、登山者には直感的に少しでも危険と感じたら強い意志で引き返してほしい」と話していた。
山梨日日新聞 2005年(平成17年) 07月22日
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