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紙面掲載日 2010/2/24
〜「ときめきゾーン キャンパス」〜
大学、短大、専門学校の学生たちを紹介する連載です。
このほかサークル紹介なども載っています。
「感動与える舞台」へ心一つ
来月5日、山梨大生56人が卒業・修了演奏会
「オペラ座の怪人」アレンジ 脚本、楽譜…すべて手作り
主役の保坂恒太さん(左)とヒロインの井出真優子さん。複雑な感情に包まれた悲恋の物語を演じる
合同練習後もそれぞれが自主練習を欠かさない。楽譜を見ながら歌い方を研究する
練習日程や連絡事項などは、廊下に設置された「卒演コーナー」でチェック=いずれも山梨大
山梨大教育人間科学部の音楽教育専修と芸術運営コース、大学院教育学研究科の学生が、3月5日に開く卒業・修了演奏会で、ミュージカルの大作「オペラ座の怪人」に挑む。約3時間の原作を60分にアレンジした「梨大バージョン」は、脚本から演出、使う曲の楽譜まですべて学生によるオリジナル。「全員で作り上げ、全員がステージに上がる」伝統を守り、56人が心を一つに高いレベルの舞台を目指し懸命な練習が続く。
「一人一人がどう動いたらいいか考えて!」。演出担当の東狐裕実さん(芸術運営コース4年)の声が飛ぶ。本番まで約1週間。練習にも緊張感が漂う。パリ・オペラ座の地下に住む怪人が、若き歌姫クリスティーヌに寄せる悲恋を描いた名作。「梨大版」の脚本は東狐さんと羽田沙織さん(同3年)が手掛けた。時間を短縮するため、どの場面をカットし、どうつなげるか検討を重ね、作業が深夜に及ぶことも少なくなかったという。
■全員ステージの上に
演奏会でのミュージカル上演は4年ぶり。音楽教育専修と芸術運営コースは一学年の学生数が少ない上、声楽や器楽、作曲など各専攻の人数も毎年異なるため、バランスよく学生がそろう年でないと上演は難しい。しかし、少人数だからこそ「全員がステージに上がる」ことにこだわる。音楽大学などでは歌い手は出演者、演出担当は裏方と、役割を分けることが多いが、山梨大では楽器演奏者も作曲担当も合唱隊のメンバーとしてステージに上がる。一人の負担は重いがやりがいと達成感は大きい。
副指揮者、機材、合唱隊を兼ねる高野大夢さん(大学院1年)は作曲部門のリーダーでもある。「オペラ座の怪人」は、アンドリュー・ロイド・ウェバー作曲の音楽で知られるが、全曲を通した楽譜は発売されていないという。高野さんは作曲専攻の7人とともに、学生が演奏できる楽器編成で楽譜を作成。一日中研究室にこもってCDを聴き続けた。「精神的にも体力的にも追い詰められたが、厚さ約4センチの楽譜が完成した時は感激した」と振り返る。
■こだわるあまり衝突も
完成間近の舞台練習も順調だったわけではない。「演出にこだわるあまり、歌い手に多くを要求し、意見が衝突することもあった」(東狐さん)。しかし、観客を感動させる舞台を作りたいという思いは一緒。さまざまな葛藤を乗り越えた今、本番に向け気持ちはまとまってきている。
主役の怪人とクリスティーヌを演じるのは保坂恒太さん(音楽教育専修4年)と井出真優子さん(同3年)。クリスティーヌの歌の音域は約2オクターブ半。「音域が広く難しいが、美しい音楽を観客に届けたい」(井出さん)と合同練習後も熱心に自主練習に励む。
この舞台を大学生活の集大成と位置づける保坂さんは「ファントム(怪人)は、激しさ、優しさ、謎めいた感じなどいろいろな性格を持つ役柄。感情の変化をどう表現するかが課題。学生が心を一つに作り上げた舞台をぜひ見に来てほしい」と呼び掛けている。
◇
卒業・修了演奏会は、甲府市総合市民会館で午後4時開演。第2部「オペラ座の怪人」は同8時から上演予定。入場無料。
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※2005年以前の記事につきましては、山梨日日新聞社 コンテンツ事業局までお問合せ下さい。TEL:055-231-3141
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